山のかみさま
山のでっかい ひとかたまりの沈黙に 原始の目をいただいて よう よう よう 山のかみさまをみた 埋め尽くすなんてできない 沈黙と余白があるんだ #
by 9-seasons
| 2012-10-11 02:42
| 詩、おはなし
モノクロの町で
モノクロの町で 可視光線の音楽が たしかに聞こえた気がして 腕を 空へ おもいきり 広げたこともあったのだ トイレを指差した ウエイトレスの 薄紫色のセーターが 今朝のわたしの 特異点だったみたいに #
by 9-seasons
| 2012-10-10 02:28
| 詩、おはなし
湖畔にて
あなたは湖のほとりに住んでて その家を守ろうとしてる 辺りの土はぬかるんでて 人はいつも足をとられる あなたは知ってる 人がそれを嫌がること だからわざとそのままにしてる だけど ぬかるみが好きな人もいる こえて、訪れる者もいる それでいいの それでいいの #
by 9-seasons
| 2012-10-08 00:57
| 詩、おはなし
音は
空と 空のあいだの恍惚を じわじわと沸き上がる 音という 一つの 小さな営みとして ささやかにその 存在の源に 近づこうとしただけの かわいらしい いじらしい 生き物である 音は #
by 9-seasons
| 2012-10-05 03:32
| 詩、おはなし
赤 青 緑
赤は 赤は 腕を捥ぎとる しかし ミミズは土を諦めはしない 青は 青は 胸を貫く しかし 鳥は空を迎え入れる 緑は 緑は 目を焦がす しかし 犬は顔を伏せはしない 野生は ひどく吠えている #
by 9-seasons
| 2012-09-24 01:02
| 詩、おはなし
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